Fortnite Map Creator 山吹いろさんに聞いた”人気マップのつくりかた”。UEFN初心者が上達する方法、アイディアの源泉も紹介。

日本を代表するフォートナイトマップクリエイターの山吹いろさん。山吹さんがいままでに制作したマップはフォートナイトユーザーにとても人気が高く、累計プレイ回数はなんと脅威の1億回以上!2024年1月には自身が代表をつとめるクリエイティブスタジオを設立。山吹さんは「個人でトータル1億プレイを達成しました。それをチームで達成していきたいと思います。」とのこと。多忙を極めるなか、山吹さんがそもそもフォートナイトに出会ったきっかけなどをお答えいただきました。※今回のインタビューは、クリエナビからの質問状に対して山吹さんにご回答返信いただくスタイルにて実施しております。

Q1. 「これまでの経歴について教えてください」

私は子供の頃からゲームが好きで、初めて手に入れたゲームは「ポケットモンスター ダイヤモンド」でした。ゲームに夢中になり、主にDSやPSP、Wiiなどのプラットフォームでプレイしていました。中学生の頃もゲームが大好きだったのですが、テストの成績が悪く、塾に入れられたことで大学生になるまでほとんどゲームをしなくなりました。しかし、ゲーム実況は観るのが好きで、よく観ていました。

大学生になり、一人暮らしを始めると、以前のようにやらなければならないことが減り、友達と遊ぶ機会が増えました。たまに友達の家でゲームをすることがあり、「Call of Duty」というゲームに出会い、それに夢中になりました。このゲームに出会わなければ、おそらく配信を始めていなかったでしょう。出会ってからは、毎晩友達の家に行き、深夜までゲームをする日々が続きました。毎晩深夜までゲームをしていたので、ついには自分でPS4を購入しました。

趣味で「ツイキャス」という配信サイトで配信していたこともあり、PS4を購入したのが私のゲーム配信人生の始まりだと思います。その後、主にホラーゲームをプレイし、「7 Days to Die」にどっぷりハマりました。一日10時間プレイする日もありました。その頃、「PUBG」が流行り始めたのですが、PCがなかったためプレイできませんでした。しかし、しばらくして「フォートナイト」がPS4に登場しました。これがフォートナイトを始めるきっかけでした。その頃のフォートナイトにはクリエイティブモードはなく、建築ができるバトルロワイヤルゲームとしてとても楽しみました。その後、PCを購入し、フォートナイトとPUBGの両方をプレイしていました。

やがて、「フォートナイト クリエイティブ」が始まり、視聴者と一緒に遊べるクリエイティブマップを作り始めました。今人気のあるマップは、その時にみんなで楽しむために作ったマップです。その後、さまざまな改良を重ね、トータルで1億プレイを突破しました。現在は、「フォートナイト クリエイティブ」に集中して活動しています。

Q2. 「フォートナイトをはじめたキッカケは何ですか」

ゲーム配信を始めて1年くらいたってからフォートナイトが始まったニュースを見てはじめました。

Q3. 「クリエイティブモードやUEFNをはじめたキッカケは何ですか」

参加型配信をしていてバトルロイヤルモードをやっていたのですがバトルロイヤルモードは4人までしかできないので、それ以上の(配信)視聴者さんともしたいということでクリエイティブを始めました。

Q4. 「ご制作されたマップの中で特に人気のコンテンツは何ですか」

GACHA PVP BATTLE -ガチャ乱闘場-です。

Q5. 「そのマップ(GACHA PVP BATTLE -ガチャ乱闘場-)が特に人気である理由は何だと思いますか」

その時まだほとんどの人がクリエイティブというものを知らない時に作ってリスナー(配信視聴者)さんと一緒に作り上げていったからだと思います。

Q6. 「どうやってクリエイティブやUEFNを勉強してきましたか」

まだ初期のころは誰も作り方をあげていなかったのでドキュメントを見るか実際に触ってみて学んでいきました。

Q7. 「勉強のなかで特に苦労したことは何ですか」

教えてくれる人がいないということですね。本やサイトすらもなかったので自分で学ぶしかありませんでした

Q8. 「これからUEFNなどを勉強する方々へオススメする勉強法は?」

いきなり全部覚えるというのは厳しいので、とりあえず簡単なものでいいから作ってみるということだと思います。

Q9. 「制作環境に関して、マップを作る際のアイディアの源泉は何ですか」

子供のころ遊んでたゲームだったり遊びだったりですね。雰囲気づくりとして映画やアニメなども参考にします。

Q10. 「制作環境に関して、使用しているPCの種類は?その他マウスや周辺機器などで、こだわりがあれば教えてください」

PCや周辺機器などはあまりこだわりはなくて、デスクトップでしたりノートPCでしたり、マウスもその時々で使うものが違ったりあまりこだわりはありません。最低限フォートナイトが動くものであればよいかなと思っています。

Q11. 「制作環境に関して、3Dモデリングやverseの作業も含めるとマップ制作では何人体制でのぞむことが多いですか」

昔は一人で行っていましたが、今は三人体制で行っています。一人は3Dモデリングだったりビジュアル担当で、もう一人にはUIやエフェクトを担当してもらい僕がverseを担当しています。最終的にはverse担当の人を増やして自分はレベルデザインなどに専念して4人体制でできたら良いなと考えています。

Q12. 「マップづくりで苦労するところは」

チームで制作をするにあたってイメージ共有がすごく難しいなと感じました。ただ、それは自分がどんなものを作ればよいか伝える力がまだまだなので今はいろいろ試行錯誤してやっています。

Q13. 「影響を受けたゲームはありますか?」

Call of Duty BO3は僕の人生を変えたゲームだと思ってます。

ゾンビゲームの7 Days to Dieですね。ゾンビを倒す楽しさやクラフト要素がばっちりと組み合わさった素晴らしいゲームだと思います。

最近だとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドやティアキン(ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム)もすごく参考になっています。

Q14. 「これから挑戦していきたいことは何ですか」

自分達のチームでヒット作を作ることです。個人でトータル1億プレイを達成しました。それをチームで達成していきたいと思います。

インタビューを終えて、山吹さんが手がけたマップのなかでも「今人気のあるマップは、その時にみんなで楽しむために作ったマップです。その後、さまざまな改良を重ね、トータルで1億プレイを突破しました。」というお話にとても強い印象が残りました。自身がおこなう配信の視聴者さんとの関係をとても大切にされているのだと感じました。マップをつくるだけでなく、自身が大切にされるコミュニティと交流するためにマップをつくってきたという感覚が大切なのだなととても勉強になりました。

その他にも、初心者の方が学習する際のアイドバイスとしては、とにかくつくってみること。山吹さんも最初は誰も教えてくれず苦労しながら試行錯誤されたとお話にありました。

マップ制作に関しても、アイディアの源泉としていろいろなゲームをプレイされている印象でした。ほかには、映画やアニメを雰囲気づくりの参考にしているとのお話もあり、多くの刺激をマップ制作に活かしていることが伺えました。

クリエイティブスタジオを新設され、次のように意気込みをお話されています「自分達のチームでヒット作をつくりたいです。個人でトータル1億プレイを達成しました。それをチームで達成していきたいと思います。」さらなる境地に向かう山吹さんから多くの刺激をうけました。さらなるご活躍をかげながら応援しております。

今回はありがとうございました!

山吹いろさん
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https://twitter.com/iroVuki
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C-Range Studio
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