NPCスポナーの基本的なつかいかた

v28.10アップデートでは、NPCスポナーの仕掛けが新たに登場しました。

NPCとは、non player characterのことでプレイヤーが操作しないキャラクターのことです。

ガードスポナーの仕掛けや野生動物スポナーの仕掛けのようなイメージですが、さらに多機能な仕掛けとなっています。

そんな魅力的なNPCスポナーのつかいかたを、まずは基本的なところからお話していきます。

UEFNをひらきます。デバイスフォルダの中に、アーリーアクセスフォルダとありますのでダブルクリックします。（下画像の赤枠部分）

NPCスポナーを発見しました。これをそのままビューポートにドラッグ＆ドロップします。

セッションを開始します。マネキンのようにNPCがたたずんでいたら成功です。

NPCプレイヤーの仕掛けの詳細設定を見ます。なるほど、詳細設定の変更だけではNPCプレイヤーを多機能な仕掛けに昇華させることは難しそうです。詳細設定にありますが、NPCキャラクター定義などを別途用意することが重要なのだなと気づきます。

NPCキャラクター定義をつくってみます。

コンテンツブラウザの空白部分で右クリックをおして、AI項目でNPCキャラクター定義を選択します。

ファイル名をFirstCharaなどにして、ダブルクリックしてひらきます。

上から順にみていきます。

NPC Character Typeでは、ガードスポナーの仕掛け(Guard)または野生動物スポナーの仕掛け(Wildlife)をつかってキャラクターをつくるか、カスタム(custom)でキャラクターをつくるか選択できます。ガードスポナーの仕掛け(Guard)を選択したときのみ、NPCが武器をもつことができます。今回は、タイプをGuardにします。

NPC Character Behaviorでは、NPCの動作を指定します。今回は、Default Behabiorを選択します。

モディファイアでは、NPCのキャラクターをカスタマイズします。下画像の赤枠にある、一番右に記載されているゴミ箱マークをクリックします。

ゴミ箱マークの左隣にあるプラスマークをクリックします。下段にインデックスが登場するので、Cosmetic Modifierを選択します。

下段にCosmeticと登場するので、クリックします。

Character Lookをフォートナイトキャラクターにします。

Character Cosmeticでは検索画面にてjellieと検索してヒットしたものをセッティングします。

(※好きなキャラクターで問題ありません。)

設定が完了しました。画面左上のセーブマークをクリックしてから、UEFNにもどります。

いま作成したNPCキャラクター定義を、設置したNPCスポナーに割り当てます。

セッションを改めて開始します。ゼリーくんが登場したら大成功です。攻撃してくると思いますが、NPCがこのように動くことができるということです。今回はGuardの動きを使い表現しています。

ここからはverseの基礎知識があるとわかりやすいです。

まだverseにふれたことがない方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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UEFNのメニューバーにあるverseをクリックして、Verse Explorerをクリックします。

UEFN画面横に Verse Explorerが立ち上げりますので、一番上のUEFNプロジェクト名を右クリックして、Add new verse file to projectをクリックします。

verseスクリプトを作成とでてきますので、NPC Behaviorを選択し、verseデバイス名をFirst_npc_behabiorとします。続けて、画面下の作成ボタンをクリックします。

UEFNのメニューバーにあるverseをクリックし、verseコードをビルドします。

さきほどのNPCキャラクター定義をひらき、下画像の赤枠部分を参考にしてNPC Character Behaviorをverse Behaviorにします。

下段のBehaviorにて、NPC動画スクリプトをさきほど制作したverseのFirst_npc_behabiorと選択します。

それ以降の設定はそのままで問題ありません。

それでは改めてセッションを開始してみましょう。ゼリーくんが登場すると思いますが、今回は攻撃してこないと思います。さきほどのverseのおかげで、そのような違いが生まれています。

さきほどのようにNPCの動作をverseでつくることもできますが、ほかの仕掛けと連携することで新しい効果を生み出すこともできます。

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UEFNにて、新しいverseデバイスをつくります。今回は、Verse Deviceを選択し、デバイス名をFirst_classとします。作成ボタンをおして、引き続きダブルクリックしてverseスクリプトをひらきます。

スクリプトでは、NPCスポナーの仕掛けからNPCがスポナーしたときに、野生動物スポナーの仕掛けからオオカミがスポーンすると書いてみます。こちらがそのスクリプトです。いまひらいたばかりのverseスクリプトに、このスクリプトをコピー＆ペーストしてください。

using { /Fortnite.com/Devices }
using { /Verse.org/Simulation }
using { /UnrealEngine.com/Temporary/Diagnostics }

First_class := class(creative_device):

    #NPCスポナーは、verseではnpc_spawner_deviceと呼ばれます。これを使い、変数を用意して、名前をNPCとしました。
    @editable
    NPC : npc_spawner_device = npc_spawner_device{}

    #野生動物スポナーは、verseではwildlife_spawner_deviceと呼ばれます。これを使い、変数を用意して、名前をWildとしました。
    @editable
    Wild : wildlife_spawner_device = wildlife_spawner_device{} 
    
    OnBegin<override>()<suspends>:void=
        NPC.SpawnedEvent.Subscribe(OnSpawnedEvent) #NPCがスポーンしたら新しいイベントが発生します。

    OnSpawnedEvent(Agent:agent):void= #その新しいイベントとは、野生動物スポナーが作動してオオカミがスポーンされますというもの。
        Wild.Spawn()

UEFNにて、verseコードをビルドして、デバイスを設置します。デバイスを設置したら、詳細設定にて

NPCをNPCスポナーに、Wildを野生動物スポナーに指定します。

デバイスフォルダから、野生動物スポナーを設置し、詳細設定を以下のように設定します。

【ユーザーオプション】

タイプ　：　オオカミ

スポーン回数　：　２０

野生動物のチームのタイプ　：　中立チーム

【詳細設定】

タイマーでスポーンでチェックマークをはずす

NPCスポナーの詳細設定にて、以下のように設定します。

【ユーザーオプション】

スポーン回数　：　２０

セッションを開始してみましょう。

ゼリーくんがスポーンされると同時に、オオカミもスポーンされることがわかると思います。大成功です。

NPCスポナーについて学習しました。ポイントは以下のようになります。

・NPCの設置方法やキャラクター変更の方法

・verseなどでNPCの動きをつくることができる

・NPCスポナーとほかの仕掛けデバイスをverseで連携させて新しい効果をつくることができる

本日お話したことは基本的なこととなります。もっと魅力的なつかいかたについて今後もどしどし共有していけたらと思います。

お疲れさまでした。

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